白衣は医師のユニフォームというイメージがありますが、今の医療現場では医師、看護師ともにスクラブもユニフォームとして欠かせません。カラー、デザインが豊富で、特にレディースは子どもに人気のディズニーやポケモンなどキャラクターのものや院内の雰囲気が明るくなる花柄など、バリエーションが豊富です。
そんなスクラブは、もともと手術着として活用されていました。そこで、手術で着られるスクラブの色に関する豆知識をご紹介します。近年では手術室だけでなく、クリニックや歯科医院などでも幅広く導入されており、機能性だけでなく「色が与える印象」を考慮して選ばれるようになっています。
なぜ青や緑なのか
【結論】手術着に青や緑が選ばれる最大の理由は、「補色残像(ほしょくざんぞう)」と呼ばれる目の錯覚を防ぎ、安全に手術を行うためです。
外来診察や回診など、白衣を着て患者様の対応をする医師も、手術となればスクラブに着替えます。手術で着られるスクラブは、白やパステルブルーといった薄い色ではなく濃い青や緑が多いです。

その理由は前述の通り、色残像の現象を防ぐためです。手術中は血液や臓器、筋肉など、少なからず赤い色を見ます。そうすると、視覚の赤色に対する反応が鈍くなり、赤から視線を外して特に白や薄い色を見た時に、赤と反対の補色である青や緑のシミのような残像が見えることがあるのです。
この残像が治療に影響するのを防ぐために、あらかじめ赤の補色である青や緑のスクラブを着ます。さらにスクラブの上から着るガウン、マスク、帽子、壁や床、また患者様のガウンなど、手術室のあらゆるものが赤の補色になっています。
色の持つ効果を活かしている

手術着としての青や緑のスクラブは、色残像の現象を抑えるだけではなく、その色が持つ心理的効果も活かされていると言えます。手術につきものの赤色には活発や興奮など、感情を高めるような効果があるため、手術の環境に青や緑が多いことで落ち着いて手術に取り組めるのです。
-
青色(ブルー)がもたらす効果
興奮を静める、感情を抑えるといった鎮静効果があり、長時間の執刀に求められる集中力をサポートしてくれる色でもあります。 -
緑色(グリーン)がもたらす効果
暖色でも寒色でもない中間の色として、最も目に刺激が少ない色と言われています。そのため、心身のバランスを整える、リラックスさせる効果があり、見る人に安心感を与える色でもあります。
青や緑のスクラブは、自分自身や接する看護師、そして不安を抱える患者様を癒すことにもなるでしょう。
現代の医療現場におけるスクラブカラーの多様化
手術室では青や緑が定番ですが、一般外来やクリニックでは、その施設のコンセプトや診療科目に合わせて様々なカラーが選ばれるようになりました。
-
ネイビー(紺色):知性や誠実さ、清潔感を与え、医師・看護師問わず最も人気のある定番カラーです。
-
ボルドー(ワインレッド):上品で落ち着いた印象を与え、美容クリニックやレディースクリニックなどで好まれます。
-
白(ホワイト):スクラブであっても、やはり白は「清潔・衛生」の象徴。患者様に最も安心感を与える色として根強い人気があります。
スクラブの色に関するよくある質問(Q&A)
Q. 手術室の壁やシーツが緑色なのも同じ理由ですか?
A. はい、同じ理由です。スクラブだけでなく、手術室の壁、床、患者様の術衣(ガウン)、ドレープ(覆布)なども、赤の補色である青や緑で統一することで、空間全体で医師の目を守っています。
Q. 手術以外の普段の診察でも、青や緑のスクラブを着ていいですか?
A. もちろんです。近年は色が持つリラックス効果や、清潔感・信頼感を与える目的から、一般外来や歯科クリニック、介護施設でもネイビーやグリーンのスクラブを導入するケースが増えています。
医療現場を支える「WHITE COAT KLUG」のウェア
klugのスクラブは、そんな手術現場でのご着用は想定していませんが、医療現場で働く方々の気持ちの後押しが出来る、落ち着きがあり、自信が持てるカラー(ネイビー、グレー、白など)を選定しております。
デザインによって色も異なります。「ご自宅でのご試着サービス」も行っておりますので、ぜひお試しください。